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90日超えるVTE治療にはワルファリンよりアピキサバン

2022年3月25日  Journal of the American Medical Association

米国で静脈血栓塞栓症(VTE)のため入院し、90日間にわたる初回治療後に治療を継続した患者6万4642例を対象に、抗凝固薬の種類による転帰を探索的後ろ向きコホート試験で検討。主要評価項目は、VTE再発による入院および大出血による入院とした。 アピキサバンを処方した患者9167例(平均年齢71歳、女性59.9%)、リバーロキサバンを処方した患者1万2468例(同69歳、56.7%)、ワルファリンを処方した患者4万3007例(同70歳、59.1%)を対象とした。追跡期間中央値は、VTE再発が109日、大出血が108日だった。 傾向スコアによる重み付けの結果、アピキサバンはワルファリンよりVTE再発による入院率が有意に低く(1000人年当たり9.8 vs 13.5、ハザード比0.69、95%CI 0.49-0.99)、大出血による入院率に有意差はなかった(ハザード比0.92、95%CI 0.78-1.09)。アピキサバンとリバーロキサバンの比較、リバーロキサバンとワルファリンの比較では、VTE再発による入院、大出血による入院ともに有意差はみられなかった。...