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オミクロン株の死亡率はデルタ株より低い

2022年3月26日  Lancet

英国で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のオミクロン株(B.1.1.529)およびデルタ株(B.1.617.2)の感染による入院と死亡のリスクを大規模全国規模コホート試験で比較した。 その結果、デルタ株と比較したオミクロン株の補正後ハザード比は、受診(入院は問わず)に対して0.56(95%CI 0.54-0.58)、入院と死亡に対するハザード比推定値はそれぞれ0.41(同0.39-0.43)と0.31(0.26-0.37)だった。いずれのリスクも年齢によりばらつきがあった。 年齢層別にみた入院の補正後ハザード比は、10歳未満の1.10(同0.85-1.42)から60-69歳の0.25(同0.21-0.30)と年齢とともに低下し、80歳以上では0.47(同0.40-0.56)と上昇した。感染歴があると死亡に対する予防効果が得られ、ハザード比は、ワクチン接種者が0.47(同0.32-0.68)、ワクチン未接種者では0.18(同0.06-0.57)だった。mRNAワクチンの追加接種によりオミクロン株感染に対する入院および死亡の抑制効果が示された(ワクチン未接種に対する追加接種から8...