膝OAの術前リハビリで機能転帰改善せず

フランスの3次医療センター3施設で、人工膝関節全置換術（TKR）施行予定の変形性膝関節症（膝OA）患者262例（平均年齢68.6歳、女性68％）を対象に、集学的な術前リハビリテーションによる術後機能転帰改善効果を前向き無作為化臨床試験で検討。術前リハビリ（30分の教育＋60分の運動療法週2回）群101例と通常ケア（情報冊子＋整形外科医からの標準的な助言）群95例を解析対象とした。 その結果、術後平均4日後の機能的自立達成率は術前リハビリ群34％、通常ケア群27％だった（リスク比1.4、97.5％CI 0.9-2.1、P＝0.15）。6カ月時点のウェスタンオンタリオ大学・マクマスター大学変形性関節症指数（WOMAC）機能的サブ尺度の平均受信者動作特性曲線下面積は術前リハビリ群38.1mm2、通常ケア群40.6mm2だった（絶対差－2.8mm2、－7.8-2.3、多重代入後のP＝0.31）。...