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1日20分の運動で高齢者の心血管リスク低下

2022年3月28日  専門誌ピックアップ

65歳以上のイタリア人3099例を対象に、高齢期の運動量の経時的変化が心血管疾患(冠動脈性心疾患、心不全、脳卒中)リスクにもたらす影響をコホート試験で検討。1995-97年に初回評価を実施し、4年時点および7年時点に追跡調査を実施した。中強度から高強度の運動を時間依存変数とした。 その結果、運動に心血管疾患発症率低下との相関が認められた。男性に有意なリスク低下が見られ、70-75歳でさらに強い相関が見られた。運動量が一定して多かった男性は、心血管転帰の有意なリスクが低かった(運動量が一定して少なかった男性に対するハザード比0.48、95%CI 0.27-0.86、傾向のP=0.002)。脳卒中については、有意な相関は認められなかった。最大の心血管リスク低下は1日20分を超える運動で観察され、70歳で顕著だった。...