うつ病でドライアイ症状が悪化か

中等度ないし重度のドライアイ症状および兆候がある患者535例（平均年齢58歳、女性81％、白人74.4％）を対象に、うつ病とドライアイ症状および兆候の重症度とのを無作為化臨床試験（Dry Eye Assessment and Management：DREAM試験）の二次解析で検討した。 その結果、うつ病患者群の方が非患者群より眼表面疾患指数（OSDI）およびBrief Ocular Discomfort Index（BODI）で評価したドライアイ症状（効果量0.45、0.46、いずれもP＜0.001）と涙液層破壊時間、シルマーテスト、角膜および結膜染色、涙液浸透圧、マイボーム腺機能不全から成る複合ドライアイ兆候スコア（同0.21、P＝0.006）が不良だった。うつ病の悪化を示す項目健康調査票の精神的側面サマリースコア（MCS）が低いとベースライン（スピアマンのρ＝－0.09、P＝0.03）、6カ月時点（－0.20、P＜0.001）および12カ月時点（－0.21、P＜0.001）のOSDIスコアが高かった。うつ病患者群とうつ病がない患者群の炎症マーカーに差は見られなかった。...