デンマークで1987-2016年にギラン・バレー症候群(GBS)初回診断を受けた患者2414例および年齢、性別などでマッチさせた対照者2万3909例を対象に、がん発症とのちのGBS発症リスクの関係を全国集団ベースコホート試験で検討した。 その結果、GBS診断の6カ月前から2カ月後までのがん診断発生率はGBS患者群2.0%、対照群0.6%だった(オッズ比3.6、95%CI 2.6-5.1)。暦時間、性別、年齢で層別化した解析で、がんとGBSの相関を示す頑健な結果が得られ、大きな変動は見られなかった。オッズ比は、がん診断の時間枠を拡大すると(GBS診断の1年前から3カ月後)2.4(95%CI 1.8-3.3)、縮小すると(6カ月前から1カ月前)2.5(同1.5-4.1)とやや低下した。 がん部位別のGBS発症オッズ比は、リンパおよび造血器組織のがんが7.2(同2.9-18.0)、気道のがんが5.6(同2.7-11.9)、前立腺および男性生殖器のがんが5.0(同2.1-11.6)、乳がんが5.0(同1.7-14.5)だった。...
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