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5-18歳の脳しんとうで精神疾患リスク上昇

2022年3月29日  専門誌ピックアップ

5-18歳の小児および若年者を対象に、脳震盪がその後のメンタルヘルス、入院、自傷行為および自殺のリスクに及ぼす影響を後ろ向きコホート試験で検討。脳しんとう患者15万2321例(曝露群)、年齢および性別でマッチさせた対照の整形外科的損傷患者29万6482例(非曝露群)を対象とした。 その結果、メンタルヘルスの問題発生率は曝露群が10万人年当たり1万1141件、非曝露群が10万人年当たり7960件で、差は10万人年当たり3181件だった。曝露群は脳しんとう後のメンタルヘルスの問題(調整ハザード比1.39、95%CI 1.37-1.40)、自傷行為(同1.49、1.42-1.56)、精神科入院(同1.47、1.41-1.53)の発生リスクが高かった。曝露群と非曝露群の自殺による死亡に統計的有意差はみられなかった(同1.54、0.90-2.61)。...