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オミクロン株とデルタ株、患者因子の差が転帰に影響か

2022年3月29日  Annals of Internal Medicine

フランス・パリの13の救急外来を受診した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者1716例(中央値58歳、女性49%)を対象に、デルタ株感染(818例)とオミクロン株感染(898例)による患者データや転帰の差を後ろ向きコホート試験で比較した。 その結果、オミクロン株感染者はデルタ株感染者より若年齢で(54歳 vs. 62歳、差8.0歳、95%CI 4.6-11.4)、肥満の割合が低く(8.0% vs. 12.5%、差4.5%ポイント、同1.5-7.5)、ワクチン接種率が高く(1回接種率65% vs. 39%、3回接種率22% vs. 11%)、呼吸困難の発現率が低く(26% vs. 50%、差23.6ポイント)、自宅退院率が高かった(59% vs. 37%、差21.9ポイント)。オミクロン株感染は、デルタ株感染よりICU入室リスク(補正後差11.4ポイント)、機械的換気(同3.6ポイント)、院内死亡(同4.2ポイント)が低かった。...