医師のTKA推奨に患者年齢の影響はあるか
2022年3月30日
The Journal of Bone & Joint Surgery
初回人工膝関節全置換術(TKA)が検討される変形性膝関節症(OA)患者2037例を対象に、患者の年齢(50歳未満、50-59歳、60歳以上)およびTKAの適切性が外科医によるTKA推奨の判断に及ぼす影響を横断研究で調査。質問票を用いて、患者ごとにTKAの適切性を評価した。 その結果、1500例にTKAが推奨された(全体73.6%、50歳未満52.2%、50-59歳71.0%、60歳以上75.4%)。若年患者の方が高齢患者より症状の重症度が有意に高く、TKAを受ける準備が整っていたが、BMIおよび喫煙率が高かった。若年患者はこのほか、TKAの効果としてスポーツなど強度の高い活動への参加を期待する傾向にあった。多変量解析で、TKAの必要性が高い患者、TKAを受ける意思が強い患者、非喫煙患者、「階段を上る」および「脚を伸ばす」能力の改善を非常に重要なTKA転帰と回答した患者でTKA推奨のオッズが高かった。TKAの適切性で調整後、患者の年齢とTKA推奨に相関は見られなかった。...
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