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クリプトコッカス髄膜炎にアムホテリシンBリポソームが有効

2022年4月1日  New England Journal of Medicine

アフリカ5カ国で、クリプトコッカス髄膜炎を合併したHIV陽性成人患者814例を対象に、高用量アムホテリシンBリポソーム製剤単回投与の有効性を第III相無作為化対照非劣性試験で検討(Ambition試験)。対象患者を無作為化によりアムホテリシンBリポソーム製剤群(10mg/kg体重を1日目に単回投与)と対照群(アムホテリシンBデオキシコール酸1mg/kg/日を7日間投与するWHO推奨治療)に割り付けた。主要評価項目は、10週時点の全死因死亡とした。 10週時点で、アムホテリシンBリポソーム製剤群の101例(24.8%)と対照群の117例(28.7%)が死亡し(差-3.9ポイント)、片側95%CIの上限は1.2ポイントだった(非劣性マージン10ポイントの範囲内、非劣性のP<0.001)。グレード3または4の有害事象の発現率は、アムホテリシンBリポソーム製剤群の方が対照群よりも低かった(50.0% vs. 62.3%)。...