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COVID-19、腹臥位で転帰改善せず

2022年4月1日  British Medical Journal

カナダおよび米国の15施設で、重症ではない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する腹臥位療法の有効性を多施設共同実用的無作為化試験で検討した(COVID-PRONE)。 補助酸素(最大吸気酸素濃度50%)を要し、口頭の指示により自身で腹臥位を取れるCOVID-19確定患者およびCOVID-19が強く疑われる患者248例(中央値56歳、女性36%)を対象とした。主要評価項目は、院内死亡、機械的換気、24時間以上にわたる吸気酸素濃度60%以上を要する呼吸不全の増悪の複合とした。 試験は、事前に定めた主要評価項目の無益性のため早期中止となった。入院から72時間の腹臥位時間中央値は、入院中のベッド内では腹臥位を取るよう口頭指示した腹臥位群は6時間、指示を出さなかった標準治療群は0時間だった。主要評価項目の複合リスクは、腹臥位群(18件、14%)、標準治療群(17件、14%)で同程度だった(オッズ比0.92、95%CI 0.44-1.92)。...