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コロナ回復後も末梢気道病変が持続

2022年4月2日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)罹患後症候群(PASC)患者100例(年齢中央値48歳、女性66例)を対象に、胸部CTにより末梢気道病変を定量的に評価した。 感染急性期に受けた治療に基づき、PASC患者を外来(歩行可能)群、入院群、ICU群に分類した。教師あり機械学習を使用したすりガラス陰影(GGO)の測定、吸気および呼気の画像マッチングを使用した局所エアートラッピングの測定により定量的CT分析を実施した。 その結果、PASC患者の67%を外来群、17%を入院群、16%をICU群に分類した。GGOに分類された肺野の割合平均値は、入院群が13.2%、ICU群が28.7%となり、外来群の3.7%よりも高かった(いずれもP<0.001)。エアートラッピングに侵された肺野の割合平均値は、外来群が25.4%、入院群が34.6%、ICU群が27.3%、健常対照群が7.2%だった(P<0.001)。エアートラッピングに残量/全肺活量比との相関が認められた(RV/TLC、r=0.6、P<0.001)。...