HER2陽性転移乳がん、トラスツズマブ デルクステカンでPFS改善
2022年4月2日
New England Journal of Medicine
トラスツズマブとタキサンによる治療歴のあるヒト上皮増殖因子受容体2(HER2)陽性転移乳がん患者524例を対象に、HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)とトラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)の有効性と安全性を第III相多施設共同非盲検無作為化比較試験で比較した(DESTINY-Breast03試験)。主要評価項目の無増悪生存(PFS)とした。 その結果、12カ月時点のPFSは、T-DXd群が75.8%、T-DM1群が34.1%だった(進行または全死因死亡のハザード比0.28、95%CI 0.22-0.37、P<0.001)。12カ月時点の生存率はT-DXd群が94.1%、T-DM1群が85.9%(死亡のハザード比0.55、95%CI 0.36-0.86、事前に定めた有意水準に到達せず)、全奏効(完全奏効または部分奏効)の割合はT-DXd群が79.7%、T-DM1が34.2%だった。T-DXd群の45.1%、T-DM1群の39.8%にグレード3または4の薬剤関連有害事象が生じた。T-DXd群の10.5%、T-DM1群の1.9%に薬剤関連のグレード3以下の...
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