右肝切除術の転帰、腹腔鏡術よりロボット術の方が良好
2008-20年に29施設で右肝切除術または拡大右肝切除術(RH/ERH)を受けた患者を対象に、ロボット手術と腹腔鏡下手術の転帰を症例対照研究で検討。220例(年齢中央値61.00歳)にロボット手術、769例(同62.00歳)に腹腔鏡手術を施行した。 傾向スコアでマッチさせたロボット術群と腹腔鏡術群(各220例)を解析した結果、ロボット術群の方が腹腔鏡術群より開腹術移行率が低く(8.6% vs. 17.1%、P=0.01)、術後入院期間が短かった(中央値:7.0日 vs. 7.0日、平均:9.11日 vs. 9.94日、P=0.048)。医療施設の学習曲線上昇後の2015-20年に手術を受けた50例のサブセット解析で、ロボット術により術後入院期間中央値が短縮したが(6.0日 vs. 7.0日、P=0.04)、開腹術移行率はほぼ同じだった(7.6% vs. 10.8%、P=0.46)。...
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