1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊婦のコロナ感染は早産の危険因子

妊婦のコロナ感染は早産の危険因子

2022年4月3日  専門誌ピックアップ

フランス国内で2020年3-12月に記録された単胎出産51万387件を対象に、母体の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染が早産(在胎週数32-36週以下)、出生体重および産科合併症に及ぼす影響を後ろ向きコホート試験で検討。2927件で母親または新生児のCOVID-19感染が確認された。 その結果、COVID-19に高血圧(感染群2.8% vs. 非感染群2.0%、P<0.01)、妊娠高血圧腎症(同3.6% vs. 2.0%、P<0.01)、糖尿病(同18.8% vs. 14.4%、P<0.01)、帝王切開(同26.8% vs. 19.7%、P<0.01)などの産科合併症との相関が認められた。COVID-19感染妊婦に在胎週数28-31週(同1.3% vs. 0.6%、P<0.01)から32-36週(同7.7% vs. 4.3%、P<0.01)の早産および巨大児(出生体重4500g以上)出産(同1.0% vs. 0.7%、P=0.04)が多く見られたが、在胎不当過小児出産(同6.3% vs. 8.7%、P=0.15)に差はなかった。COVID-19感染群の非感染群に対する調整...