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重度の精神疾患患者は若年でも心血管リスクが高い

2022年4月3日  専門誌ピックアップ

米国で、重度の精神疾患(SIM;統合失調症、統合失調感情障害または双極性障害)が心血管リスクに及ぼす影響を検討。2016年1月から2018年9月までの間にプライマリケア外来を受診した18-75歳のSIM患者1万1333例およびSIMがない患者57万9924例を対象に、10年心血管リスクおよび30年心血管リスクを推定した。 その結果、共変量を調整後の10年心血管リスクは、SMI患者の方が非SIM患者よりも有意に高く(平均で9.44% vs. 7.99%)、30年心血管リスクもほぼ同じだった(最高リスク群のSMI患者25% vs. 非SMI患者11%、P<0.001)。SMI患者のリスク上昇に最も大きく寄与した個別の心血管危険因子は、高BMIと喫煙だった。SMIサブタイプ別では、10年心血管リスクは双極性障害患者が最も高く、30年心血管リスクは統合失調感情障害患者が最も高かった。...