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重症COVID-19に抗血小板薬は有効か

2022年4月3日  Journal of the American Medical Association

8カ国の105施設の重症新型コロナウイルス感染症(COVID-19)成人患者1557例を対象に、抗血小板療法の有効性を非盲検無作為化比較試験で検討。2020年10月30日から2021年6月23日までの間に対象患者を無作為化により、アスピリン群、P2Y12阻害薬群、抗血小板療法非実施群(対照)に割り付け、90日間追跡した。主要評価項目は、21日以内の臓器補助不要日数とした。 試験は、事前に設定した無益性の基準を満たしたため、患者登録が中止された。臓器補助不要日数の中央値は、抗血小板薬群(アスピリン群とP2Y12阻害薬群の統合)、対照群ともに7日だった(中央値で調整したオッズ比 1.02、95%信用区間0.86-1.23、無益性の事後確率95.7%)。 退院生存率は、抗血小板薬群が71.5%、対照群が67.9%だった(中央値で調整したオッズ比1.27、95%信用区間0.99-1.62、調整済み絶対差5%、95%信用区間-0.2%-9.5%、有効性の事後確率97%)。...