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早産児の気管支肺異形成予防にヒドロコルチゾンは無効

2022年4月3日  New England Journal of Medicine

在胎30週未満で出生し、生後14-28日の間に7日間以上挿管された乳児800例(平均出生時体重715g、平均妊娠持続期間24.9週)を対象に、ヒドロコルチゾンによる気管支肺異形成症(BPD)の予防効果をプラセボ対照無作為化試験で検討。主要有効性評価項目は、最終月経後36週時点の中等度または重度の気管支肺異形成症がない生存とした。 その結果、36週時点で、ヒドロコルチゾン群の66例(16.6%)、プラセボ群の53例(13.2%)が中等度ないし重度の気管支肺異形成がない状態で生存していた(補整済み率比1.27、95%CI 0.93-1.74)。2年後の転帰が確認できた乳児(91.0%)のうち、ヒドロコルチゾン群の132例(36.9%)、プラセボ群の134例(37.3%)が中等度ないし重度の神経発達障害がない状態で生存していた(同0.98、0.81-1.18)。ヒドロコルチゾン群の方がプラセボ群より薬物治療を要した高血圧が多かった(4.3% vs. 1.0%)。その他の有害事象は両群間で同程度だった。...