骨折固定後の条件付き必須アミノ酸補給で合併症減少

レベルI外傷センターで手術固定を受けた骨盤骨折および四肢骨折患者400例を対象に、条件付き必須アミノ酸（CEAA）補給が術後の合併症および骨格筋量に及ぼす影響を前向き無作為化比較試験で検討。試験開始前、術後6週時点および12週時点に体組成（除脂肪体重：FFM）を測定した。線形混合効果モデルを用いて、CEAA補給とFFM変化を評価した。 intention-to-treat解析の結果、全合併症発生率はCEAA群の方が対照群（標準栄養）より有意に低かった（30.5％ vs. 43.8％、調整後相対リスク0.71、95％CI 0.55-0.92、P＝0.008）。6週時点で、対照群のFFMの有意な低下が見られたが（－0.9kg、P＝0.0205）、CEAA群ではFFMが維持された（－0.33kg、P＝0.3606）。FFMの差は、12週時点には見られなかった。...