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GERDの夜間逆流、ウェアラブルデバイスで抑制

2022年4月5日  専門誌ピックアップ

胃食道逆流症(GERD)の夜間症状がある患者100例を対象に、新たな電子ウェアラブルデバイスを用いた睡眠時体位療法(Sleep positional therapy)の効果を無作為化偽治療対照試験で検討。全患者に左側臥位で睡眠するよう助言し、デバイス介入群では右側臥位時にデバイスが振動するように、偽治療群では最初の20分間だけデバイスが振動するようにプログラムした。 intention-to-treat解析の結果、夜間逆流評価尺度(N-GSSIQ)スコアの50%以上低下と定義した治療成功率は介入群44%、偽治療群24%だった(リスク差20%、95%CI 1.8%-38.2%、P=0.03)。介入により右側臥位での睡眠が有意に回避され(介入群2.2% vs. 偽治療群23.5%、P≦0.0001)、左側臥位での睡眠時間が増加した(60.9% vs. 38.5%、P≦0.0001)。介入群の方が偽治療群より夜間逆流のない日数が多かった(9日 vs. 6日、P=0.01)。...