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女性やマイノリティの米医学生は燃え尽きリスクが高い

2022年4月5日  British Medical Journal

米国の医科大学院(メディカルスクール)140校の医学生3万651人を対象に、周縁化されたアイデンティティ(自己申告による性別、人種・民族および性的指向)と差別や燃え尽きとの関連を明らかにすべく、横断調査および後ろ向きコホート試験を実施。アイデンティティと消耗感および意欲喪失(医学生用Oldenburg Burnout Inventoryで測定)の側面から評価した燃え尽きとの関連を検討した。 その結果、女性、非白人、LGB(レズビアン、ゲイまたはバイセクシュアル)の3つの周縁化されたアイデンティティがある学生は、複数の不当な扱い(299人中88人、P<0.001)や差別(299人中92人、P<0.001)を繰り返し経験した割合が最も大きかった。周縁化されたアイデンティティが多いほど疲弊の平均スコアも高かった。女性、非白人、LGBの学生は、男性、白人、異性愛学生より消耗感の平均スコアの差が最も大きかった(補正後平均差1.96、95%CI 1.47-2.44)。非白人学生とLGB学生は、白人学生(0.28、0.19-0.37)と異性愛学生(0.73、0.52-0.94)より意欲喪失の平均スコ...