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若年ESUS患者、脳卒中再発の実態

2022年4月5日  JAMA Neurology

塞栓源不明脳塞栓症(ESUS)若年患者の虚血性脳卒中再発、死亡および新たな心房細動(AF)の発生率および関連因子を13カ国の脳卒中センター41施設で実施されたコホート試験で検討(The Young ESUS Longitudinal Cohort Study)。50歳以下の塞栓源不明脳塞栓症(ESUS)患者520例(平均年齢40.4歳、男性56%)を対象とした。平均追跡期間は12カ月だった。 その結果、虚血性脳卒中または死亡の100人年当たりの発生率は2.19、虚血性脳卒中再発では1.9だった。再発脳卒中の64%がESUS、14%が心原性脳塞栓症、21%がその他の原因によるものだった。バブルテストを用いた経胸壁心エコー検査を受けた患者の卵円孔開存(PFO)検出率は50%だった。15例(2.8%)から心房細動が検出された。多変量解析から、脳卒中または一過性虚血性発作の既往歴(ハザード比5.3、95%CI 1.8-15)、糖尿病(同4.4、1.5-13)、冠動脈疾患既往歴(同10、4.8-22)があると虚血性脳卒中の再発リスクが高いことが示された。...