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アテローム血栓性脳卒中患者の残存リスクに高TG血症

2022年4月6日  専門誌ピックアップ

東京女子医科大学脳卒中レジストリに登録された急性虚血性脳卒中または一過性虚血性発作(TIA)患者870例を対象に、高トリグリセリド(TG)血症が残存血管リスクに及ぼす影響を検討。追跡期間は1年で、高トリグリセリド血症有病率は24.9%だった。 その結果、TG高値に特に前方循環での頭蓋内動脈狭窄の有病率増加と有意な関連が認められた。ベースラインのLDLコレステロール値、スタチン使用などの潜在的交絡因子で調整した後も、高TG血症群は非高TG血症群より主要有害心血管事象リスクが高かった(年発生率20.9% vs. 9.7%、P<0.001、調整後ハザード比2.46、95%CI 1.62-3.74)。非高TG血症群に対する高TG血症群の血管事象の高リスクは、アテローム血栓性脳卒中患者(同35.1% vs. 14.2%、P=0.001)、有意な頭蓋内動脈狭窄患者(同29.9% vs. 14.7%、P=0.006)、有意な頭蓋外頸動脈狭窄患者(同23.0% vs. 9.4%、P=0.042)に見られた。心原性脳塞栓症患者(同19.1% vs. 10.5%、P=0.18)では、高TG血症は血管事象再...