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原発閉塞隅角病のリスクが高い人の特徴

2022年4月7日  Ophthalmology

40歳以上の男女6762例を対象に、原発閉塞隅角病(primary angle closure disease:PACD)の発症率および危険因子を住民対象コホート試験で検討(Singapore Epidemiology of Eye Diseases Study)。2004年から2010年の間に初回検査を実施し、6年後に追跡調査を実施した。原発閉塞隅角症疑い(PACS)、原発閉塞隅角症(PAC)、原発閉塞隅角緑内障(PACG)をPACDとした。 PACGリスク保有者5298例、PACDリスク保有者5060例を解析対象とした。年齢で調整した6年PACD発症率は3.50%で、PACGでは0.29%、PACでは0.46%、PACSでは2.54%だった。多変量解析では、高齢(10歳増加ごとのオッズ比1.35、95%CI 1.15-1.59)、眼圧高値(オッズ比1.04、1.00-1.08)、前房深度低値(同1.11、1.08-1.14)でPACDのリスクが上昇し、遅発性後嚢下白内障(同0.60、0.48-0.76)があるとPACDのリスクが低下した。年齢で調整したPACG、PACおよびPACS...