デジタルデバイスで尿失禁の骨盤底筋トレーニング効果が向上

腹圧性尿失禁または腹圧性優位の混合性尿失禁の女性患者363例を対象に、膣内に挿入し骨盤底の動きを検出するデジタル治療デバイスを用いた骨盤底筋トレーニングの症状改善効果を8週間の前向き無作為化試験で検討。主要評価項目は、Urogenital Distress Inventory簡易版（UDI-6）スコアおよび3日間排尿日誌での腹圧性尿失禁回数の変化量とした。 その結果、UDI-6スコアの平均変化量は、デジタルデバイス群の方が対照群（通常の在宅骨盤底筋トレーニング）よりも有意に大きかった（18.8 vs. 14.7、P＝0.01）。3日間排尿日誌で評価した尿失禁回数中央値は、デジタルデバイス群の方が有意に少なかった（試験前の5回からデジタルデバイス群では1回に減少、対照群では2回に減少、P＝0.005）。デバイス関連の重度有害事象は認められなかった。...