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白内障手術後の角膜乱視変化、乱視の種類で差なし

2022年4月8日  専門誌ピックアップ

日本国内で、透明角膜または強膜の水平切開を伴う超音波水晶体乳化吸引術を施行した角膜乱視患者390例390眼および同吸引術を施行しなかった患者390例390眼(対照)を対象に、乱視の種類(倒乱視、直乱視、斜乱視)による術後惹起乱視(SIA)安定後の角膜乱視の長期的変化を検討した。 SIA安定後8年以上経過時点の垂直/水平方向(Rx)および斜め方向(Ry)の平均角膜乱視の変化を評価した結果、0.2-0.3Dの倒乱視化が見られ、手術施行の有無に関係なく倒乱視群、直乱視群および斜乱視群に有意差は見られなかった。いずれの乱視の種類でも、手術施行眼と対照眼のRxおよびRyの平均値に有意差は見られなかった。乱視倍角座標表示で、両群の倒乱視群、直乱視群および斜乱視群の倒乱視化の程度は同等だった。...