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I期セミノーマ監視療法、MRIがCTに非劣性

2022年4月9日  Journal of Clinical Oncology

精巣摘除術を施行したI期セミノーマ(精上皮腫)患者669例を対象に、CTの代わりにMRIを使用する監視療法またはCT検査回数を減らした監視療法の安全性がを第III相非劣性要因試験で検討(TRISST試験)。患者を60カ月間にCT検査7回、60カ月間にMRI検査7回、36カ月間にCT検査3回、36カ月間にMRI検査3回の4群に割り付けた。主要評価項目は、IIC期以上の再発(5cm超)の6年発生率とした。 中央値72カ月の追跡で82例(12%)が再発したが、IIC期以上の再発はまれだった(10例)。検査7回に対する検査3回の非劣性が示されたが、検査3回(9例、2.8%)で進行した再発例が検査7回(1例、0.3%)より多かった(2.5%の絶対的増加、90%CI 1.0-4.1)。このほか、CTに対するMRIの非劣性が示され、CT検査(8例、2.6%)よりMRI検査(2例、0.6%)の方が進行した再発が少なかった(1.9%の低下、-3.5--0.3)。...