マンモで乳房動脈石灰化あるとASCVDリスク高い

米国でマンモグラフィ検診を受けた60-79歳の女性5059例を対象に、乳房の動脈石灰化（BAC）とアテローム動脈硬化性心血管疾患（ASCVD）および全心血管疾患（CVD）リスクの関連をコホート研究で検討。平均追跡期間6.5年のASCVD事象発現率は3.0％、全CVDでは8.4％だった。 既存CVD危険因子で調整したCox回帰解析の結果、BACあり群はBACなし群よりASCVD（ハザード比1.51、95％CI 1.08-2.11、P＝0.02）および全CVD（同1.23、1.002-1.52、P＝0.04）のリスクが高かった。BACの有無を既存の統合コホート予測式に追加するとモデルの較正および再分類の改善が見られ、総純再分類改善度は0.12（95％CI 0.03-0.14、P＝0.01）、バイアス補正した臨床的純再分類改善度は0.11（同0.01-0.22、P＝0.04）だった。...