トルバプタン起因の多尿、ヒドロクロロチアジドやメトホルミン併用で改善
トルバプタンを投与している常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)患者13例を対象に、副作用の多尿がヒドロクロロチアジドまたはメトホルミンとの併用投与で改善するかを無作為化二重盲検クロスオーバー試験で検討。ヒドロクロロチアジド、メトホルミンおよびプラセボをランダムな順序で各2週間投与した。 その結果、24時間尿量は試験開始前の6.9±1.4Lからヒドロクロロチアジド投与後に5.1L(P<0.001)、メトホルミン投与後に5.4L(P<0.001)へ減少した。ヒドロクロロチアジド投与期に血漿コペプチン値の低下、生活の質、腎障害および糖代謝マーカーの改善が見られた。この結果を踏まえ、ヒドロクロロチアジド併用による長期腎転帰への影響を検討する動物実験を実施したところ、併用投与マウスの水分摂取量がトルバプタン単剤投与マウスより35%減少した。...
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