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低血糖リスク新生児、ブドウ糖投与で発達に影響は?

2022年4月8日  Journal of the American Medical Association

出生時に低血糖症のリスクがある児に対するブドウ糖ゲル予防的経口投与がその後の発達にもたらす効果をhPOD試験の前向き追跡で検討。hPOD試験では、対象児を出生1時間後に無作為化によりブドウ糖ゲル群とプラセボ群に割り付けた。今回の追跡は、ニュージーランドの9施設で無作為化した1197例(女児49%)を対象とした。主要評価項目は、修正年齢2歳時の神経感覚障害とした。 その結果、ブドウ糖ゲル群とプラセボ群の神経感覚障害の割合に有意差はなかった(20.8% vs. 18.7%、未調整リスク差2.09%、95%CI -2.43-6.60%、調整リスク比1.13、95%CI 0.90-1.41)。Bayley乳幼児発達検査第3版による評価で、認知と言語の遅れのリスクには両群で有意差がなかったが(認知:ブドウ糖ゲル群7.6% vs. プラセボ群5.3%、調整リスク比1.40、95%CI 0.91-2.17、言語:17.0% vs. 14.7%、同1.19、0.92-1.54)、運動の遅れのリスクはブドウ糖ゲル群の方が有意に高かった(2.5% vs. 0.7%、同3.79、1.27-11.32)。...