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父親のメトホルミン使用で児の先天異常リスク上昇

2022年4月9日  Annals of Internal Medicine

デンマークで、男性の精子受精前の糖尿病薬使用が児の先天異常リスクに及ぼす影響を全国規模の前向きコホート試験で検討。父親が受精精子の発育中に糖尿病薬の処方を1回以上受けた児を曝露があったとした。 その結果、糖尿病や本態性高血圧の既往がない母親から出生した単胎児111万6779例の3.3%に1つ以上の重大な先天異常が認められた。インスリンへの曝露があった児(5298例)には先天異常の頻度上昇が見られなかったが(調整オッズ比0.98、95%CI 0.85-1.14)、メトホルミンへの曝露があった児(1451例)に先天異常の頻度上昇が見られた(同1.40、1.08-1.82)。スルホニル尿素薬への曝露があった児(647例)の調整オッズ比は1.34(CI 0.94-1.92)だった。 精子発育前1年間(1751例)または精子発育後1年間(2484例)に父親がメトホルミンの処方を受けた児では先天異常の頻度上昇は見られず、曝露がなかった同胞と同程度だった。メトホルミンへの曝露があった児に生殖器の先天異常が多く見られた(いずれも男児、調整オッズ比3.39、CI 1.82-6.30)。...