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低線量CT導入でI期の肺がん診断割合が増加

2022年4月11日  British Medical Journal

米国のがん登録データベースを用いて、2013年に導入された低線量CT検診による診断時の肺がん病期や生存期間の変化を擬似実験(quasi-experimental study)で検討。非小細胞肺がん(NSCLC)の診断を受けた45-54歳の患者(検診対象外)および55-80歳の患者(検診対象の可能性あり)を対象とした。 その結果、55-80歳の患者が臨床病期I期NSCLCの診断を受けた割合は、2010-13年は有意な上昇が見られなかったが(27.8%から29.4%)、2014-18年は1年当たり3.9%上昇した(30.2%から35.5%)。多変量調整解析で、2014-18年の患者1例が1期早い病期の診断を受ける1年当たりのオッズ上昇は、2010-13年の1年当たりのオッズ上昇よりも6.2%高かった(多変量調整オッズ比1.062、95%CI 1.048-1.077、P<0.001)。55-80歳の患者の総生存期間中央値も、2010-13年は有意な増加がみられなかったが(15.8カ月から18.1カ月)、2014-18年は1年当たり11.9%上昇した(19.7カ月から28.2カ月)。多変量調整...