TKA前のリポソームブピバカインで術後転帰改善

初回片側人工膝関節全置換術（TKA）を施行した患者を対象に、リポソームブピバカイン（Exparel）を用いた術前の内転筋管ブロックによる術後転帰改善効果を前向き二重盲検無作為化試験で検討。50例をExparel、50例をロピバカイン（対照）に割り付けて比較した。 その結果、Exparel群の方が対照群よりも入院期間が短かった（36.3時間 vs. 49.7時間、P＜0.01）。Exparel群は対照群より術後の全評価時点でNRS疼痛スコアの改善度が高く、入院中のオピオイド使用量も少なかった［40.9MME vs. 47.3MME（モルヒネ当量）/日、P＝0.04］。Exparel群は対照群より、ほとんどの評価時点でウエスタンオンタリオ大学・マクマスター大学変形性関節症指数（WOMAC）のサブスコアおよび総スコアの改善度が高かった（P＜0.05）。...