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静注鉄剤のアナフィラキシーリスクを比較

2022年4月11日  Annals of Internal Medicine

米国で、静注用鉄剤によるアナフィラキシーのリスクをtarget trial emulationを用いた後ろ向きコホート試験で検討。2013年7月から2018年12月までのメディケア・パートD出来高払いのデータを用いて、よく使用される静注用鉄剤5種類を比較した。主要評価項目は、静注用鉄剤投与から1日以内のアナフィラキシーの発現頻度としした。 その結果、初回投与1万回当たりの調整済みアナフィラキシー発生率は、鉄デキストランが9.8件、ferumoxytolが4.0件、グルコン酸第二鉄が1.5件、鉄スクロースが1.2件、カルボキシマルトース鉄が0.8件だった。鉄スクロースを基準とした調整済みオッズ比は、鉄デキストランが8.3(同3.5-19.8)、ferumoxytolが3.4(同1.4-8.3)だった。鉄デキストランまたはferumoxytolを使用した患者にのみ入院を要するアナフィラキシー反応が認められた。...