1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 妊娠中のコロナワクチン接種で有害転帰リスク増加せず

妊娠中のコロナワクチン接種で有害転帰リスク増加せず

2022年4月12日  Journal of the American Medical Association

北欧2カ国の単胎児妊娠15万7521例(出産時の母体平均年齢31歳、スウェーデン10万3409件、ノルウェー5万4112件)を対象に、妊娠中の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種後の妊娠有害転帰リスクを後ろ向きコホート試験で検討した。 その結果、2万8506例(18%)が妊娠中SARS-CoV-2ワクチンを接種していた(BNT162b2ワクチン12.9%、mRNA-1273ワクチン4.8%、AZD1222ワクチン0.3%)。0.7%が妊娠第1期、8.3%が第2期、9.1%が第3期にワクチンを接種していた。SARS-CoV-2ワクチン接種による有意なリスク増加は、早産(補正ハザード比0.98、95%CI 0.91-1.05、I2 0%、不均一性のP=0.60)、死産(同0.86、0.63-1.17)、低出生体重児(同0.97、0.90-1.04)、アプガースコア低値(同0.97、0.87-1.08)、新生児医療入院(同0.97、0.86-1.10)のいずれにも認められなかった。...