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腹圧性尿失禁のミニスリング手術、標準手術に非劣性

2022年4月12日  New England Journal of Medicine

英国21施設の腹圧性尿失禁女性患者596例を対象に、単一切開ミニスリング手術の有効性および安全性を実用的無作為化非劣性試験で検討。対象患者を無作為化によりミニスリング手術と標準的な中部尿道スリング手術に割り付けた。主要評価項目は、無作為化後15カ月時点の患者自己報告(PGI-I質問票)による治療成功とした。非劣性マージンを10ポイントとした。 その結果、15カ月時点でミニスリング群の79.1%、中部尿道スリング群の75.6%が治療成功を報告した(調整後のリスク差4.6ポイント、95%CI -2.7-11.8、非劣性のP<0.001)。36カ月時点では、それぞれ72.0%および66.8%が治療成功を報告した(同5.7ポイント、-1.3-12.8)。36カ月時点の鼡径部痛または大腿部痛の発現率はそれぞれ14.1%および14.9%、テープまたはメッシュの露出発生率は3.3%および1.9%、追加手術の施行率は2.5%および1.1%だった。両群のQOLおよび性機能は、性交痛を除きほぼ同じだった(妥当性が確認された質問票に回答した290例のうちミニスリング群の11.7%、中部尿道スリング群の4.8...