糖尿病患者の心血管疾患予防に最適なスタチンは?
2022年4月12日
British Medical Journal
糖尿病患者の心血管疾患予防に用いるスタチンの非高比重リポ蛋白コレステロール(non-HDL-C)低下効果を系統的レビューとネットワークメタ解析で比較。1型糖尿病患者または2型糖尿病患者でスタチンの種類および治療強度を検討した無作為化比較試験(42件、成人患者2万193例中1万1698例)を対象とした。 その結果、プラセボとの比較で非HDL-C低下が最も大きかったのは、高強度(-2.31 mmol/L)および中強度(同-2.27)のロスバスタチン、高強度のシンバスタチン(同-2.26)および高強度のアトルバスタチン(同-2.20)だった。このほか、非HDL-C低下にあらゆる強度のアトルバスタチンおよびシンバスタチン、低強度のプラバスタチンも有効だった。主要心血管事象のリスクが高い患者4670例で、高強度のアトルバスタチン治療に非HDL-Cの最も大きな低下が見られた(同-1.98)。 LDL-C値低下に対しては、高強度のシンバスタチン(同-1.93)およびロスバスタチン(同-1.76)が最も有効だった。プラセボと比較した中強度のアトルバスタチンで非致命的心筋梗塞が有意に減少した(相対リスク...
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