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流行性角結膜炎の薬物治療を比較

2022年4月12日  専門誌ピックアップ

流行性角結膜炎(EKC、はやり目)の局所薬物介入(消毒薬、抗ウイルス薬、免疫調整局所療法)の有効性および安全性を実薬対照またはプラセボと比較した無作為化比較試験10件(患者計892例)のコクラン系統的レビューで検討した。 その結果、人工涙液と比べると、ポビドンヨード(PVP-I)単独による10日以内の急性EKC症状(相対リスク1.15、95%CI 1.07-1.24)および臨床徴候(同3.19、2.29-4.45)の消失率が高かった(試験2件、患者409例)。ステロイド単独とステロイドとレボフロキサシンの併用を比較した試験2件では、PVP-Iまたはポリビニルアルコールヨウ素(PVA-I)とステロイドの併用により治療した眼の21日以内の角膜混濁発生率が低かった(相対リスク0.08、95%CI 0.01-0.55、69眼)。混濁解消度を改善する治療法は見られなかった。...