日光角化症の光線力学的療法、VD3補給で効果増大

顔面の日光角化症（AK）患者58例を対象に、高用量の経口ビタミンD3（VD3、コレカルシフェロール）補給によるブルーライトを用いた光線力学的療法（PDT、30分間、20J/cm2）の臨床的有効性改善効果を非無作為化試験で検討。VD3は1日当たり1万IUを5日間または14日間投与し、3-6カ月時点で病変の消失状況を評価した。 その結果、PDT単独群の顔面AK平均消失率は、試験前の血清25OH-D3濃度が31ng/dL未満のVD3欠乏群の方が正常群より低かった（40.9％ vs. 62.6％）。AK病変の奏効率は、PDT＋高用量VD3補給併用群の方がPDT単独群より有意に高かった（72.5％ vs. 54.4％）。副作用に差は見られなかった。...