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オカルト黄斑症の1割、OCTなしでは見逃しの可能性

2022年4月14日  専門誌ピックアップ

白内障手術を予定している患者626例を対象に、術前の細隙灯倒像鏡検査(SLIO)では見逃され光干渉断層撮影(OCT)で検出可能なオカルト黄斑症(occult maculopathy)の割合を検討。全患者にOCT検査およびSLIO検査を実施した。 その結果、SLIOでは検出されずOCTで検出された黄斑症の割合は12.8%で、そのうち4.2%が網膜前膜、4%が萎縮型加齢黄斑変性(AMD)、3%が硝子体黄斑牽引、0.8%が層状黄斑孔形成、0.3%が嚢胞状黄斑浮腫、0.2%が滲出型AMDだった。OCTで黄斑症が検出された166例(26.5%)のうち48例(7.7%)に黄斑症既往歴があった。他眼での有意な所見検出率は4.6%、過熟白内障のためSLIO検査、OCT検査ともに実施不能だった割合は4.6%だった。...