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CNSL発症B-ALLにCD19 CAR-T細胞療法が高い寛解率示す

2022年4月14日  専門誌ピックアップ

中枢神経系白血病(CNSL)を発症した再発・難治性B細胞性急性リンパ芽球性白血病(R/R B-ALL)患者48例を対象に、CD19特異的キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法の有効性と安全性を検討した。 その結果、CAR T細胞の注入により骨髄疾患(bone marrow disease)で総奏効率87.5%、CNSLで寛解率85.4%が得られた。追跡調査中央値11.5カ月で、無事象生存期間中央値は8.7カ月、総生存期間中央値は16.0カ月だった。12カ月時点の累積再発率は骨髄疾患が31.1%、CNS疾患が11.3%だった(P=0.040)。CAR T細胞療法の忍容性はおおむね良好で、グレード3以上のサイトカイン放出症候群の発現率は18.8%だった。治療前のCNS系症状が重度だった22.9%にグレード3-4の神経毒性が見られた、、治療の強化によりコントロールされた。...