起立時の血圧上昇が心血管・腎事象を予測

ステージ1高血圧の検査を受けた未治療の若年高血圧患者1207例（平均33.1歳）を対象に、起立性過剰反応（orthostatic hyperreactivity）と主要有害心血管・腎事象の関連を検討。2回の来院で測定した立位6回と仰臥位6回の血圧（BP）の差を起立性BP変化とし、最高10分位群の立位と仰臥位の収縮期BPの差を立位に対する過剰反応と定義した。 その結果、17.2年の追跡期間中に主要有害心血管・腎事象が105件発生した。多変量Coxモデルで、立位に対する過剰反応が主要有害心血管・腎事象の独立予測因子だった（ハザード比1.97、95％CI 1.10-3.52）。追跡期間中の自由行動下BPおよび高血圧発症を含めたモデルでも、過剰反応が有害事象の独立予測因子だった（同1.94、1.10-3.44）。...