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新生児の抗菌薬治療、POC検査で聴器毒性回避

2022年4月15日  JAMA Pediatrics

英国の2つの大規模な新生児集中治療室(NICU)で治療した新生児751例(年齢中央値生後2.5日)を対象に、アミノグリコシド系抗菌薬に起因する聴器毒性回避に用いるMT-RNR1 m.1555A>G変異の遺伝子型を同定する新たな迅速ポイントオブケア(POC)検査の有用性を前向き実装試験で検証した。 POC検査がm.1555A>G変異の遺伝子型同定に要した時間は26分だった。前臨床での妥当性評価の結果、POC検査の感度および特異度はともに100%だった。3例にm.1555A>G変異陽性が検出され、アミノグリコシド系抗菌薬が回避された。抗菌薬を投与した乳児の検査成功率は80.6%で、抗菌薬投与までの平均時間はPOC検査実装前とほぼ同じだった。...