治療歴のないIVA-IVB期上咽頭がん患者238例を対象に、化学放射線療法前に実施する2通りの導入化学療法を無作為化非盲検第III相試験で比較。118例をパクリタキセル+シスプラチン+カペシタビン(TPC)、120例をシスプラチン+フルオロウラシル(PF)に割り付けた。追跡期間中央値は48.4カ月だった。 その結果、主要評価項目に定めたITT集団の3年治療成功生存率(failure-free survival:FFS)はTPC群が83.5%、PF群が68.9%だった(再発または死亡の層別ハザード比0.47、95%CI 0.28-0.79、P=0.004)。TPC群はPF群より、遠隔転移(層別ハザード比0.49、0.24-0.98、P=0.04)および局所・領域再発(同0.40、0.18-0.93、P=0.03)のリスクが有意に低かった。グレード3-4の急性有害事象および遅発毒性の発現率はTPC群が57.6%および13.6%、PF群が65.8%および17.9%だった。PF群に治療関連死が1件発生した。...
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