閉経前女性の乳がん家族歴と乳腺濃度に相関

閉経前女性1万4415例を対象に、乳がんの家族歴とマンモグラフィでの乳腺濃度との関連を単施設コホート試験で検討。375例（探索用データ）で乳腺密度測定ソフトVolpara（Volpara Health社）を用いて乳腺濃度を定量的に評価し、1万4040例（検証用データ）でBreast Imaging Reporting and Data System（BI-RADS）を用いて乳腺濃度を定性的に評価した。 多変数調整モデルで、探索セットでは、乳がん家族歴がある女性の乳腺濃度が乳がん家族歴がない女性より25％高かった（オッズ比1.25、95％CI 1.12-1.41）。乳がんに罹患した近親者がいない場合と比較すると、乳がんに罹患した近親者が1人いると乳腺濃度が24％高かったが（同1.24、1.10-1.40）、乳がんに罹患した近親者2人以上では有意な上昇は見られなかった（同1.40、0.95-2.07）。 検証セットでは、乳がん家族歴がある女性の高濃度乳房（BI-RADS 3-4）のオッズが乳がん家族歴がない女性より30％高かった（同1.30、1.17-1.45）。乳がんに罹患した近親者がい...