medial pivot型TKA、術後の不安定感に屈曲ギャップが影響

初回medial pivot型人工膝関節全置換術（TKA）を施行した患者769例を対象に、術後の自覚的膝不安定感と臨床転帰の関連を検討。術後の自覚的膝不安定感発生率は23％だった。 その結果、自覚的な膝不安定感がある患者はない患者より、最終追跡時の膝屈曲（P＝0.04）、Knee Society Score-2011（KSS-2011）の症状サブ尺度（P＜0.001）、満足度（P＜0.001）、期待度（P＝0.008）および活動性（P＜0.001）とForgotten Joint Score-12（P＜0.001）が有意に不良だった。KSS-2011主観的スコアの差は臨床的に意義のある最小変化量（MCID）を超えていた。手術時の高齢（オッズ比1.04、P＝0.04）および屈曲位での内側関節のギャップ高値（同1.21、P＝0.001）が自覚的な膝不安定感の有意な危険因子だった。ギャップの角度－2.9度が術後の不安定感の予測閾値だった（感度0.29、特異度0.91）。...