1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 双極性障害、リチウムで骨粗鬆症リスク低下

双極性障害、リチウムで骨粗鬆症リスク低下

2022年4月17日  JAMA Psychiatry

双極性障害のリチウム治療により骨粗鬆症リスクが低下するかを後ろ向きコホート試験で検討。双極性障害患者2万2912例と年齢および性別でマッチさせた対照者11万4560例を121万3695人年(中央値7.68年)追跡した。 その結果、1000人年当たりの骨粗鬆症発生率は患者群が8.70件、対照群が7.90件だった(ハザード率比1.14、95%CI 1.08-1.20)。双極性障害患者のうち8750例(38.2%)がリチウム、1万6864例(73.6%)が抗精神病薬、3853例(16.8%)がバルプロ酸、7588例(33.1%)がラモトリギンによる治療を受けていた(重複あり)。リチウムで治療している患者はリチウム以外の薬剤で治療している患者より骨粗鬆症リスクが低かった(ハザード率比0.62、0.53-0.72)。抗精神病薬、バルプロ酸およびラモトリギンに骨粗鬆症リスクの低下は見られなかった。...