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ALLに減量強度前処置後HSCTが有効

2022年4月17日  専門誌ピックアップ

導入療法後に寛解を達成し骨髄破壊的同種移植に不適合とされた40歳を超える急性リンパ芽球性白血病(ALL)患者249例(男性55%)を対象に、フルダラビン、メルファランおよびアレムツズマブを用いた減量強度前処置後の同種造血幹細胞移植(HSCT)の効果および安全性をUKALL 14試験内の前向き単群試験で検討。患者の35%が同胞ドナー、64%が非血縁ドナーからの移植を受けた。 その結果、追跡期間中央値49カ月での4年無事象生存率は46.8%、4年総生存率は54.8%だった。4年累積再発率は33.6%、4年移植関連死亡率(TRM)は19.6%で、TRMの56%は感染症が原因だった。12%にグレード2-4の急性移植片対宿主病(GVHD)、5%にグレード3-4のGVHD、37%に慢性GVHD(そのうち22%が広範性慢性GVHD)が発生した。導入療法後に検出可能な微小残存病変(MRD)があると、のちの無事象生存率(ハザード比2.40、95%CI 1.46-3.93)および再発までの期間(同2.41、1.29-4.48)が不良だった。...