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少量の飲酒でも心血管リスク上昇、遺伝疫学が示唆

2022年4月17日  専門誌ピックアップ

英国バイオバンクの参加者37万1463例のデータを用いて、さまざまな量の習慣的アルコール摂取による心血管疾患(高血圧、冠動脈疾患など)リスクを線形および非線形メンデル無作為化解析で検討した。 その結果、線形メンデル無作為化解析では、遺伝的に予測されるアルコール摂取量1標準偏差(SD)増加当たり高血圧リスクが1.3倍上昇し(95%CI 1.2-1.4、P<0.001)、冠動脈疾患リスクが1.4倍上昇した(95%CI 1.1-1.8、P=0.006)。 非線形メンデル無作為化解析からアルコール摂取量と高血圧および冠動脈疾患に非線形の関連が示唆され、軽度のアルコール摂取で心血管リスクのわずかな上昇が見られ、重度のアルコール摂取で症候性および無症候性の心血管疾患リスクの指数関数的な上昇が見られた。...