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世界の黒色腫発症率、2040年までに50%増加と推定

2022年4月18日  専門誌ピックアップ

世界の皮膚悪性黒色腫の発症および死亡について、GLOBOCAN 2020のデータを用いて2020年の発生状況を検討し、2040年の状況を予測した。 その結果、2020年の悪性黒色腫の新規症例数は32万5000例(男性17万4000例、女性15万1000例)、死亡者数は5万7000例(同3万2000例、2万5000例)と推定された。10万人年当たりの年齢標準化発症率に国および地域で大きなばらつきが見られ、オーストラリア/ニュージーランドが最も高く(男性42、女性31)、次いで西ヨーロッパ(同19、19)、北米(同18、14)、北ヨーロッパ(同17、18)となり、ほとんどのアフリカおよびアジア諸国では1未満だった。死亡率は、ニュージーランドが10万人年当たり5と最も高く、地理的変動は発症率より小さかった。2020年の状況が持続した場合、2040年までに新規症例数が51万例(約50%増)、死亡者数が9万6000例(68%増)まで増加すると推定された。...